後期臨床研修
循環器内科
1.概要
当院は、病床302床の地域の中規模病院です。赤十字の精神に則り全ての病める患者様へ平等に高度な医療を提供することを理念としています。内科部門は、各内科専科が協力し救急疾患から慢性悪性疾患まで対応しています。
循環器内科はより緊急性が高いことから、24時間対応で急性心筋梗塞などの救急疾患から心移植が必要な末期心不全まで全ての心疾患に対応しています。平成16年4月に循環器内科を再開し、現在は年間約300例の冠動脈造影、約70例のPCI(冠動脈インターベンション)、約20例のペー
スメーカー植え込み術を行っています。症例数は毎年増加しております。
平成22年度は新病院へ移転しました。意欲のある研修医を求めます。
2.目標
内科医としての必要な知識、技量を習得し、かつ循環器専門医を取得する。
3.特色
- 1)一般外来、救急外来、入院、当直を通じ、内科疾患への適切な対応を学 び、かつ1次から3次までの循環器疾患の幅広い知識と技能が習得できる。
- 2)病棟では、主治医として責任をもって診療にあたり、かつ初期臨床研修 医の指導を通して自らの知識をさらに深めることができる。
- 3)抄読会、症例検討会、学会参加(発表、聴講)等を通して、常に最新の 情報に接し、自ら研鑽を積むことができる。
4.施設資格 日本循環器学会研修施設
5.取得可能な資格
日本内科学会認定医、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医
6.対象者
2年の初期臨床研修を終了し、循環器専門医をめざす研修医
7.研修期間、研修過程および目標
・1年目
病棟主治医として内科医としての知識を深めるとともに、循環器疾患の知識、非侵襲的検査(心エコー図、運動負荷試験等)を習得。侵襲的検査(心臓カテーテル検査、心嚢穿刺、中心静脈カテーテル挿入等)をスタッフ の指導のもと経験する。
・2年目
一般外来および救急外来を担当し、自ら初期対応から退院までを責任をもって対応する。
・3~4年目
診断的カテーテル検査が自ら行えるように研修。カテーテル治療が助手として行える。
・5年目
カテーテル治療がスタッフの指導のもと、自ら行える。
循環器専門医の受験
8.専門研修終了後の進路
当院循環器スタッフとして就業可能
当院は平成22年7月1日より那覇市与儀の新病院へ移転し最新の医療機器設備を備え、地域の中核病院としてより質の高い医療が提供可能となっており 日本呼吸器学会関連施設、がん治療認定医機構専門研修施設 日本内科学会認定医、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医、がん治療認定医 2年の初期臨床研修を終了し、呼吸器内科を志望する後期研修 気管支鏡検査を自ら施行できるようになるとともに経気管支肺生検、気管支肺胞洗浄、超音波使用下ガイドシース法(EBUS-GS)などの特殊検査を 琉球大学第一内科 当院呼吸器科スタッフとして就業可能です。また希望により琉球大学第一内科での研修、大学院課程への入学なども相談可能です。 地域の中核病院で、那覇市内では血液内科医が最も多く在籍しているため、白血病・リンパ腫などの血液悪性腫瘍から、貧血など赤血球疾患、血液凝固・ 血液学会や臨床腫瘍学会の研修カリキュラムに沿った研修を行います。血液悪性腫瘍に限らず、がんは全身疾患であり、一般内科の知識・経験・技術 が必須です。当科のプログラムでは、血液内科の症例だけでなく、一般内科の症例を多数経験することができます。 2年間。希望により延長可。 現在はありません。 血液内科医 4 名(うち 1 名はがん薬物療法専門医)が指導に当たります。 現時点では、後期研修医は所属しておりません。 当院外科では後期研修医を募集しています。 【外科専門研修プログラムのご案内】 RyuCOS(Ryukyu University Comprehensive Surgery Program)専門研修プログラム 当院の外科の後期研修医はRYUCOS研修プログラムのHome hospitalとして研修します。 当院の特徴としては内視鏡外科手術を比較的多く経験できること。基本的に若手医師に経験(執刀)させたいというスタイルで行っていることです。 そのほか手術以外の検査も経験できます。 当院は災害拠点病院でもあります。赤十字病院の特徴として災害活動も盛んで、希望があれば災害訓練、ヘリ添乗、洋上救急なども経験できます。 学会発表や研究会発表、論文発表も奨励しています。指導医によるマンツーマン指導を原則としています。 希望者は以下の研修参加も可能です 研修終了後はサブスペシャリティ領域専門医取得へ向けた技能研修へ進めます。 当院で一緒に研修して、たのしい外科医人生を始めましょう。 外科専門医, 消化器外科専門医, 呼吸器外科専門医, 乳癌専門医,内視鏡外科技術認定医, がん治療認定医, 消化器がん外科治療認定医,マンモグラフィ読影認定医,細胞診専門医 3 年(適宜変更可能) 2 人/年(適宜変更あり) 琉球大学医学部生体制御医科学機能制御外科学(旧第 2 外科) 備考 当院で経験できない心臓・大血管疾患,末梢血管疾患は琉球大学医学部旧第 2 外科に一定の期間出向し経験を積んでもらう。 日本脳神経外科学会専門医訓練施設認定病院 日本脳神経外科学会認定医 4年 2年の初期臨床研修を終了し、脳神経外科専門医を目指す後期研修医 全期間を通じて神経診断学と神経放射線診断学は繰返し学んでいただきます。 脳神経外科専門医試験受験していただきます。合格まで厚く指導いたします。専門医試験合格後は、当院の脳神経外科スタッフとして就業いただくことをお勧めいたしますが、それ以外の進路についても相談に応じます。 1年目 2年目 3年目 4年目 脳血管撮影 200(100)例 手術 穿頭術 100(50)例 【概要】初期臨床研究期間に習得した小児科初期研修を基礎に NICU も含めた小児科全体の研修を深め、さらに小児科専門医の取得を目指す。 日本小児科学会専門医関連施設(琉球大学医学部小児科の関連施設) 日本小児科学会専門医 3 年(初期研修と合せて 5 年で小児科専門医受験資格あり) 2 年の初期研修を修了し、小児科専門医を目指す医師。2 名 指導医6名;日本小児科学会専門医5名、 琉球大学医学部付属病院小児科 目標; 特徴; 当院で小児科として就業可能。その他の進路についても相談に応じます。 日本麻酔科学会認定麻酔研修指導病院 専門領域 麻酔科認定医・麻酔科専門医 2年の初期研修医を終了し、麻酔科専門医を目指す研修医 指導医 3名 琉球大学医学部付属病院 麻酔科 目標 麻酔科専門医取得に向けた経験を積む。 当院は302床の急性期病院で、年間手術件数薬1400件、心臓、血管外科を除く、一般外科を中心とした手術が行われ、内、麻酔科管理の手術は900件である。麻酔科研修としては、これらの手術の周術期の管理を行う。新病院ではICUでの重症患者の治療に参加する予定。 画像診断法の習得 近年における医療用画像技術の開発と進歩はめざましく、CT、MRI、超音波を用いた断層画像が重要な役割を果たしている。これらの進歩に伴い、放射線医学がカバーする領域も幅広く、全身の疾患を対象とし、各診療科と連携しながら現代医療に不可欠である画像診断の司令塔として重要な役割を果たせる人材の育成を目的とする。また医用画像の技術を用いた生検や治療を行う IVR まず検査手技の習得と検査に対する報告書の作成、読影研修を必修とする。 1~2年 画像診断基礎項目・消化管造影・超音波・CT/MRなど 1、2 年目は放射線医学に関する知識や技術を指導医のもとに習得することが中心となるが 3 年目には 2 年間で身につけた知識や技術を生かし、基本的なことは自らの判断でおこなうことができるようになることが必要である。また、各科臨床医との間において議論や的確な助言ができるとともに研修医に対し、放射線医学に関する基本的な事項の指導を的確におこなえることが求められ 当院の放射線科は画像診断と放射線治療からなる。放射線診断においては中枢神経、心、大血管、肺、肝、胆道、膵、消化管、泌尿生殖器、婦人科疾患、骨軟部等、画像評価の対象となるすべての臓器、組織か対象になり、Interventional Radiology は腹部血管系を中心におこなっている。後期研修では臨床各科に跨る広範な領域に及ぶ各種画像診断の概略を把握するとともに放射線医学に関する基本的な知識や技術を身につけることが必要である。また、これらと平行して臨床研究に関する知識や手法を身につけていくことが求められる。 [概要] ■プログラムの特徴 [タイトル] [特徴] 【研修内容】 【到達目標】呼吸器内科
1.概要
ます。また、救急告知病院としても地域に貢献しております。
呼吸器科では市中肺炎に加え、原発性肺癌、COPD、気管支喘息などの閉塞性肺疾患、びまん性肺疾患や気胸など多彩な疾患に対応しております。気管支鏡検査は年間平均50~60件程度で近年病変の小さな肺癌の診断に有用とされる EBUS-Guide sheath 法を用いた診断へのアプローチやNPPV(非侵襲性人工呼吸器)による呼吸不全の管理、共通マニュアルを用いた救急室での喘息診療などに力を入れて取り組んでおります。感染症診療では市中肺炎診療はもとより非感染性疾患との鑑別、院内肺炎、人工呼吸器関連肺炎の管理などについて細菌学的な理解に加え基本的な抗菌化学療法の知識をもとに対応しております。2.施設資格
3.取得可能な資格
4.対象者
5.研修期間 2~5年
6.研修目標
スタッフ指導のもと施行できるようになる。また呼吸器感染症診療に必要な臨床微生物学と臨床抗菌科科学療法の知識の取得や各種技術の取得(胸水穿刺、胸腔ドレーン挿入、気管内挿管・人工呼吸器管理)。研修2年目以降はがん薬物療法の理解と実践、インフォームドコンセントを患者さんとその家族に行えるようになることを目標とします。
また学習発表(症例報告や臨床研究発表など)などの臨床研究活動にも取り組んでいくことを目標とします(H22は内科学会地方会、沖縄県医学会でそれぞれ1例発表)。7.関連施設
8.専門終了後の進路
血液内科・腫瘍内科
1.当該診療科の特徴
血栓・止血領域の疾患まで、幅広い症例を診療しています。また、2010 年から新病院に移転し、無菌治療室 8 室を備え、自家及び同種の造血幹細胞移植を開始しました。
年間の症例数は、骨髄系腫瘍として、AML 5 例、CML 5 例、MDS 10 例、MPD 5例、リンパ系腫瘍として、ALL 1~2 例、ATL を除くリンパ腫 25 例、ATL 15 例、MM 5 例、その他の疾患として、再生不良性貧血・赤芽球癆 5 例、後天性血友病 1~2 例、自家・同種造血幹細胞移植は 5~10 例、原発不明がんなどの固形腫瘍も年に数例の診療をしております。2.プログラムの特徴
また小規模な病院であるため、各科の垣根が低く、他のメディカルスタッフとも和気藹々とした環境での研修が可能です。医師の事務的な業務も可能な限り削減しており、研修に集中することが出来ます。
さらにキャンサーボードなど、他科との連携のもとに腫瘍内科としての研修を行います。3.到達目標
4.研修期間
卒後 3,4 年目を、血液内科医・腫瘍内科医としての助走期間として考えています。5.取得な可能な資格等
6.指導体制
7.その他
外科
沖縄赤十字病院 外科専門研修プログラム
当院は地域医療支援病院であり、那覇市を中心とする沖縄県南部地区の地域医療に貢献することを目指しています。外科は一般外科、消化器外科、呼吸器外科などを中心に幅広い疾患の治療を行っています。
当院外科は、RYUCOS研修プログラムの連携施設です。プログラムの詳細に関しては以下にて内容をご確認下さい。
専門医研修 (外科領域)
基幹施設:琉球大学附属病院
連携施設:沖縄赤十字病院
プログラム名:RyuCOS専門研修プログラムプログラムの詳細に関しては以下のリンクよりご確認頂けます。(外部リンク)
/琉球大学外科専門研修プログラム
新専門医制度にのっとり、3年間で外科専門医試験受験資格の症例が経験できるようにしています。
若手医師の人数が少ないので、指導医から直接指導を受けるチャンスが多く、余裕がない状態にはいたしません。
また、人間としての成長も目標にしています。
内視鏡(GIF・CF)手技やエコー検査、血管造影、PTCD、PTGBDなども経験できます。
・JATEC(外傷初期診療研修コース) ・内視鏡外科トレーニング など
消化器外科専門医、呼吸器外科専門医などは当院でも取得可能です。また、目指すべきサブスペシャリティーが決まっている場合は、後期研修医のうちから基本研修期間内においても希望サブスペシャリティ領域を重点的に研修することも可能です。専門的な技術の習得や経験のためハイボリュームセンターでの研修も相談にのります。博士号取得も希望あれば相談してください。
連絡をお待ちしております。1.外科関連の施設認定
2.取得可能な資格
3.研修期間
4.受け入れ人数
5.研修関連施設
独立行政法人国立病院機構沖縄病院
那覇西会那覇西クリニック6.研修目標
(外傷処置,中心静脈カテーテル挿入,胸腔ドレナージ,動脈穿刺,気管切開,人工呼吸器管理等)
(あらゆる救急患者に対応できるように経験を積む)
(基本的手術を術者として行い,高度手術では第一助手ができる)
(超音波検査・消化管内視鏡検査・気管視鏡検査・血管造影検査の実施,各種画像検査所見の読影)7.当院外科の特色 (内視鏡下手術)
脳神経外科
1.施設資格
2.取得可能な資格
3.研修期間
4.対象者
5.後期専門研修指導スタッフ
6.研修関連施設
7.専門医研修の目標
8.専門医研修の特徴
すなわち能力のある者には、カリキュラムを繰上げて対応いたします。9.基本となる専門研修プログラム
10.専門研修終了後の進路
11.4 年間の研修スケジュール
12.具体的研修期間中目標経験症例数:( )内は術者として 検査
脳室腹腔シャント術 20(10)例
開頭術 外傷 20(10)例
腫瘍 10(5)例
脳血管障害 160(50:うち脳動脈瘤クリップ5)例小児科
1.施設資格
日本周産期専門医(新生児)研修施設(暫定)
日本周産期専門医(新生児)指導医(暫定) 2.取得可能な資格
日本周産期専門医(新生児)3.研修期間
4.対象者及び募集人員
5.専門研修指導スタッフ
日本周産期・新生児医学会専門医、指導医(暫定)1 名
日本小児科循環器学会指導医(暫定)1名6.研修関連施設
沖縄県立南部病院・こども医療センター7.専門研修の目標と特徴
8.専門研修修了後の進路
麻酔科
1.施設資格
2.取得可能な資格
3.対象
4.研修期間 3年
5.専門研修スタッフ
日本麻酔科学会指導医
日本麻酔科学会専門医6.研修関連施設
7.専門研修の目標
8.研修過程
麻酔認定医(麻酔認定指導病院で2年麻酔研修後、受験資格を取得、当院で可能)
麻酔専門医(麻酔科学会員であること。麻酔認定医取得後2年、全科の麻酔を経験していること。新生児、心臓・血管外科の症例は琉球大学病院等の研修施設で研修することで、受験資格を得る事が出来る。)
専門研修終了後の進路当院麻酔科スタッフとして就業可能、外の進路については相談に応じます。放射線科
1.目標
放射線治療の基礎的知識の習得2.概要
(Interventional Radiology)の基礎の習得を行う。
現在の癌集学的治療の中心をなす放射線治療がある。実際の治療計画、対象患者の経過観察を通して、放射線治療に関する基礎的知識の習得を目指す。3.研修内容
従って研修医は 2 人の放射線科専門医の指導の下に、CT、MRl、lVR の実際の検査に従事し、読影報告書を作成し、放射線診断専門医のチェックを受ける。それらを通して以下の目標を達成する
さらに放射線診断を通して、放射線防護への意識を高める。4.研修期間
大田原赤十字病院放射線科
2年目 血管造影・IVR 大田原赤十字病院放射線科
3年目 心臓・骨軟部 岩手医科大学放射線科
4年目 神経放射線・MR 東京都立荏原病院放射線科
5年目 3ヶ月 放射線治療・RI 東京慈恵会医科大学放射線科
5年目 その後 専門医試験(8月末)
る。5.プログラムの目的と特徴
3年間のカリキュラムの履修により放射線科専門医一次試験の受験資格を得、合格後 2 年の研修を受けた後、放射線科専門医二次試験の受験資格が得られ、これに合格すると放射線科専門医の資格を取得できる。6.放射線科後期研修の内容
放射線科専門医(日本医学放射線学会)1次試験に合格できる
放射線診療の基礎的知識の習得
画像診断の基礎的手技および診断法の習得
放射線科後期研修の特徴
近年における医用画像技術の開発と進歩はめざましく、CT、MRI、核医学や超音波を用いた断層画像が重要な役割を果たしている。これらの進歩に伴い、放射線医学がカバーする領域も幅広く、全身の疾患を対象とし、各診療科と連携しながら現代医療に不可欠である画像診断の司令塔として重要な役割を果たしていける人材の育成を第一とし、すべての医用画像を用いた精密な画像診断のみならず、その技術を用いて生検や治療を行う IVR (InterventionalRadiology)の基礎の習得を行う。
尚、放射線科にはこの他に癌集学的治療の中心をなす放射線治療があるが、当院には治療部門はなく、希望者には関連施設での研修が可能である。
以上、当科の研修は画像診断と IVR が中心となる。7.研修内容および到達目標
まず検査手技の習得と検査に対する報告書の作成即ら、読影研修を必修とする。従って研修医は放射線科専門医の指導の下に、単純写真、CT、MRl、Rl、lVR を含む血管造影検査等に従事し、検査に対する報告書を作成し、チェックを受ける。
また、放射線科専門書、専門誌を通じて知識を得るとともに、院内外のカンファレンスに出席し、知識を深める。
さらに放射線診断を通して、放射線防護への意識を高める。
放射線診断
A.検査中に発生しうる副作用を理解し、対処法を習得する。
B.検査の種類およびその原理の理解と基本的な検査手技を習得する。
C.診断に有用な情報か得られるような検査を立案し、実施する。
D.実施した検査に対する報告書を作成する。(読影)